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2006年 02月 03日
私と自転車
小さい時からどこに行くにも自転車に乗っていた私。

家の前で何度も乗れるように練習したピンクのアニメキャラクターの自転車。
父親と買った蛍光色のフェンダーがお気に入りだった男子顔負けのマウンテンバイク。
ギアーが嬉しくて、よく友達と競争していた。
中学生になって通学用に使っていたどこにでもある普通の自転車は、
「リムジン」なんて名前を付けて、よく二人乗りをして遊びに行っていたり。
盗まれたり、撤去されたりして、ベルの上側がなくなって戻ってきても、
また自転車のある生活ができることが嬉しく感じたり。
気付けば自転車がない時はなかった。

去年の秋までバイトを2つかけ持ちして、
朝8時から夜12時まで働くような生活をしていた私は、
足の疲れとむくみで毎日ストレッチとマッサージをしないと立っているのも辛いくらいだった。
夜バイトが終わって自転車に乗ろうとしても、そこは急な坂道。
歩くのさえ精一杯の私の足は自転車をこげるはずもない。
もちろんその坂を自転車に乗ってのぼって帰る日は一日もなかった。

ある日バイト先で出会った一人の男性。
「TOKYOBIKE」という自転車を作っているんだとか。トーキョーバイク ?
「シンプルで何よりペダルが軽くて、乗っていることが楽しくなるよ」とその男性は笑顔で話した。
ペダルも重くあまり進まないライトもつかなくなってきた自転車にストレスを感じていた私は、
数週間後にひかえた湘南への引っ越しの時には新しい素敵な自転車を買おうと思っていた。
数日後、その男性がまたお店に来てくれた時に自転車に乗ってみたいと頼んだら、
「外にあるから乗ってきなよ」と言ってくれた。
ドキドキしながら乗ったその自転車は信じられないくらいペダルが軽く、
今まで歩くことで精一杯だった坂道を、立つことなく座ったままのぼりきることができた。
その時の感動は忘れられない。
この自転車なら私の新しい生活をもっと豊かなものにしてくれると確信した。

彼が私に選んでくれたのは、TOKYOBIKE SPORTの色がLight Blue。
湘南の海と街にぴったりだと私も思った。
引っ越し後、TOKYOBIKEに乗って海沿いを走った私は、笑顔がとまらなかった。
雲一つない空色の自転車は私の生活だけではなく、私の心も豊かにした。

歩くのより早く車より遅い自転車は、
いつもとは違う景色や音、におい、そしてなんだか嬉しい気持ちになる。
「自転車は幸せを運ぶ」
それがどんな自転車であれ、いつもより多く笑顔でいれたならそれは素敵なこと。

ラブ・トーキョーバイク!

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そして、きんちゃんありがとう。

# by bikeyourlife | 2006-02-03 17:13 | 私と自転車